カンボジア・タイムズ

カンボジア×哲学

カンボジアの教育問題:教師の賃金≒最低賃金

今日はカンボジアの教育問題について考えていきます。

 

教育問題って言っても「識字率がどうたら」とかはググればすぐに調べられると思うので、今回は「カンボジアの先生(特に小学校の先生)の所得」に焦点を当てていきます。

 

・先生の賃金は右肩上がり。だけどほぼ「最低賃金」。

実は、カンボジア全土で所得は猛烈な勢いで上がっていて、それは教師でも例外ではありません。

今から四年前、僕が大学一年の時に先生にインタビューしたときは所得が80ドル程度でした。

 

しかもこれは日給ではありません。月給です。「一か月で80ドル」です。

 

それが、去年インタビューしたときは「180ドル以上」もらえると言っていました。

 

これだけ見ると、カンボジアの教師の暮らしぶりはかなり上向き傾向にあると思われます。けれど、それでも生活はいつもぎりぎり。

なぜなら、いくら賃金が上がっても、先生の賃金はほぼ「最低賃金」に等しい額だからです。

 

図 最低賃金と上昇率の推移

(出典:JETRO HP)

上の棒グラフが示す数値がカンボジアのその年の最低賃金です。

今年は一か月153ドルです。こう見ると先生の所得、180ドルもそう高くない気がします。

 

・180ドルでプノンペンで一人暮らしができるか?

結論から言えば、ほぼ不可能です。

だって、プノンペンのアパート(それも外国人が住むリッチなものじゃなくて地元住民が多く住むリーズナブルなもの)の平均家賃が大体150ドルです。

もちろん残り30ドルで生活なんて絶対無理。

プノンペンの郊外だったら80ドルくらいであるそうですが、それでもたったの100ドルしか残っていません。

 

ローカルな屋台飯が一回2ドルくらい。

それでも一日三回食べれば6ドル。10日で60ドル。30日で180ドル。

そこに水道光熱費、通信費、交際費…。

 

とてもプノンペンで一か月180ドルでは生活できないのです。

 

・実際、先生はどう生活しているのか?

さらに住居費が安い村に住んでいる先生もいます。

また、住居費をかけずにお寺に住み込みながら学校で教えている先生もいます。

 

そして、多くの先生が副業で「塾講師」をやっています。

学校の敷地内で、学校がやっていない時間帯に「塾」を開くのです。

学校ではあまり教えず、塾の方に注力している先生もいるほどです。

 

こうして、塾に行ける子どもと行けない子どもとの間に教育格差ができあがります。

 

それでも安易に先生を非難することはできません。

先述したように、そうしなければ生きていくことすら難しい現状があるのです。

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